「ヨガ」というワードを初めて聞いたのは、30年ほど前のこと。
会社の先輩が休日にヨガに行ってきた体験談を話してくれた。
面白おかしく話してくれた先輩でしたが、その時の私のヨガに対する印象は「ちょっとあやしい。身体が柔らかい人が行うもの。私には無縁のもの」だったのです。
月日は流れて、マドンナがヨガをしていることを知り、ヨガマット1枚のスペースでできる手軽さに興味を持ち、ヨガやピラティスを本やDVDを見ながら自己流でやってみたものの、本は開いているページは閉じてくるし、DVDは見ながらできるような構成ではなく、残念な感じに。
そもそもヨガとピラティス、呼吸の違いもわかってなかったし、どっちでもよかった😅
2004年。主人の転勤の為の3度目の引越し先で、うっかりスポーツクラブに入会してしまう。
スポーツクラブへの入会も青天の霹靂なのだけど、よくスタジオに入ってやってみる勇気があったなって思う。全員が鏡を見ながら同じように動く様子がちょっと笑える感じがしてたし、子どもの頃から身体は硬いし、走ることも球技も苦手で体育の授業を楽しいと思った事がなかったんだから。
時にはあちこち攣りそうになりながらも、先生の言葉通りに必死で身体を動かして、最後にお休みのポーズがあるこの不思議なクラスに1回で魅了された私。
週に1回のヨガが、週2回、3回になり、それが1年、2年と続き、気がついたら15年以上もヨガを続けて来たことになります。
クラスの始めの「他人と比べない」「無理しない」と繰り返される言葉は、締切りに追われる会社員生活を送って来た私には、魔法の言葉の様に響いて来た。
出来ないポーズを出来る様になりたいと頑張ってた時期もあったな。
続けている間に、自分の意識もだんだん変化していった。
自分の呼吸や身体に意識を向け、今の自分をただ見つめること。ヨガをしている間の頭が空っぽになる心地良い感覚。
それが、どんなに尊い時間なのか。
ちょっと厳しい先生、ポーズが綺麗な先生、アーサナのデパートみたいな先生、笑顔の可愛い先生、当時で指導歴40年という先生などなど、個性溢れる先生方のクラスを受けているうちに、もっとヨガを知りたいと思うようになりました。
そして、自分の生活には無くてはならくなった大好きなヨガを、お伝えして行きたいと考え始めたのは自然なことでした。