杖のポーズ《ダンダアサナ》

「長座の姿勢」にそっくりなヨガのポーズがあります。

え?

そんなのヨガのポーズなの?簡単なヤツや〜ん!

とか思いました?

このポーズ、正しく行うには思いのほか柔軟性と筋力が必要なんですよ。私がヨガを始めた頃、膝を伸ばして座ることが出来ませんでした。そ、もも裏(ハムストリング)が超絶硬かったんだよね😅

当時の先生は「膝を曲げて良いですよ」そう言ってくれました。正しくやる、無理しない、がモットーの私は、速攻で先生の言う通りに。思い返してみると、先生の言葉がけで膝を曲げている人はあまりいなかったかも。

座位の基本のポーズなので、クラスでは意識的に2回は行うようにしています。

先日、クラス中に「出来ない!」と生徒さんのお一人からお声がかかりました。

ポーズの完成形にはこだわらないこと、続けることで徐々に変化を感じて行くプロセスを味わうようにお伝えしてきたし、軽減ポーズも伝えています。「出来ない」という思考のクセに気づいてもらえたらいいんだけどなぁと思いつつ、私の説明が足りなかったのかも知れないので、少々時間を割いて補足しました。

このポーズは、骨盤を立て背筋を伸ばして座るのが優先です。

「でも、それでは膝が伸びない」と仰る😅

膝を伸ばして出来てるように見えたとしても、骨盤が後ろに落ちて腰が丸くなってしまったら、ハムストリングは伸びません。

永遠に完成形には近づかないのです!!

このポーズが正しくできて、初めて、これから発展する他のポーズが正しくできるようになっていくのです。大抵の場合、心地良さを優先していますが骨盤マニアの私には、ここは譲れないポイントなのです😠キリッ!

カラダの柔軟性は人それぞれ。みんなが同じ完成形にならなくてもいいんです。ポーズ(アサナ)には目的があり、今、この時の自分だけの適切なカタチがあります。もちろん、呼吸が心地良く出来ていることが大切です。

「膝を伸ばす」と言う形にこだってしまうと、今の最適なポーズを自分自身で探ることが出来ないし、変化のプロセスを楽しむことも出来ないと思います。

焦らずに、時間をかけても良いのではないでしょうか😌

杖のポーズと言われていますが、アイアンガー先生の「ハタヨガの真髄」には、ダンダとは「丸太」の意味であると書かれています。

安定を象徴する座位の基本のポーズです。

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